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「今の自分を変えたい」と感じたときに知る、本当の自分とは

自分を変えたいと感じるのは、全然間違ったことではないんです。もしあなたが自分に対して不満を持っているとしたら、それは今「問題を乗り越えて成長しようとしている」証し。居心地が悪いと感じるのは、そこがもう自分にとってベストな位置ではないということです。心の奥では、もっと広い世界に出たいと望んでいるはず。

 

 

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でも一つ(実は一つじゃないけどとりあえず)、みんなが本当によく間違えることがあります。それは、不満の原因を「何かが足りていないから」だと考えること。これはみんなやるんです。わたしもたまに勘違いする。でもこれは、絶対に間違いなんです。

 

お金がないから、恋人がいないから、友達がいないから、優しくされないから、尊敬されないから、不満。でも、本当はそうじゃないって分かっているんですよね。不満を感じるのは、自分の「持っているもの」に目を向けられないからです。本当はもうたくさんのものを持っているのに気がついていない。自分を変えたいと望んでいるのに、自分のことをきちんと知ることのないままに無駄な努力をしているんです。

 

現状に不満があるから、自分を変えたい。そう思うことに間違いはないけど、変える部分を間違えている。変える部分を間違っているから、自分をたくさん傷つけることになる。悪循環です。


まずは、生まれ持った自分の性格を変えようとしないでください。なぜか多くの人は、自分の性格が嫌いだからと言って、その性質の「真反対」のことをしようとするんですよね。気持ちは分からないでもありません。だって、そこが一番分かりやすいから。

 

例えば、自分の悪い性格が引き起こしている(と思っている)「傲慢な態度」や「勇気のなさ」を反省して、「急に人に優しく」なったり、何でもかんでも「手当たり次第に挑戦」しようとする人がいますよね。そんな安易なことをしても、何も解決しないことくらい分かっているはず。

 

「性格を変えることはできるのか」

 

この質問の答えは、「ある意味では変えられるし、ある意味では変えられない」です。全く要領を得ない答えですが、説明するのでお付き合いくださいね。まず、なんで答えが曖昧になるのかというと、理解するには性格に関しての共通認識が必要だからです。


性格には「種類」と「レベル」がある。基本的に「種類」を変えることはできないけど、「レベル」は常に変動する可能性を持っている。これが理解できないと、答えにたどり着くことができないんですね。

 

性格というのは「嫌だったら変えればいい」という単純なものではないし、取り換えたり削除したりするものではなく意識的・無意識的に更新していくものです。ちゃんとそれぞれにベースがあって、それはもう奇跡的な何かがない限りは死ぬまで変わらないでしょう。それを理解せずに、ただ自分の嫌いな性格を押し込めるようなことを続けていては、大切な自分を摩耗して損なっていくだけです。

 

あなたの不満を作り出しているのは、性格の「種類」ではありません。性格に変えるべき部分があるとしたら、それは性格の「レベル」です。ここに早く、本当に早く今すぐに気がついて欲しい。

 

誰もが自分の中にある一つの欠点を大げさに見たり、こんな性格を持っているはずがないと頭から拒否したりします。でも、性格は本来複雑なもの。そんなにスパっと割り切れるものでもないし、全員が自分の性格をきちんと把握しているとも思えません。性格というのは、言い換えれば自分の「執着の源」でもあるんです。弱点と言ってもいいかもしれない。


今の自分を本気で変えたいと思っているのなら、まず初めにすることは、本当の自分を知ること。ここを無視して前に進むことはできません。

 

 

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「自分の性格を知る方法」


じゃあ、どうやって自分を知るんだろうということになりますよね。自分を知るにはたくさんの方法があるし、たくさんの違った方法を試してもらいたいのが正直なところです。多面的に自分を見るのはとても大切なことだから。「好き嫌いノート」みたいに、自分の好きなものごとと嫌いなものごとを羅列していくことも効果的だし、「自分の伝記」をつくるのもいいと思います。

 

そうやって自分の内側から出てくるものを「目に見えるかたち」にする作業と並行して、外側のルールで診断してみるのおすすめ。わたしは性格診断の中でも「エニアグラム」が好きなんだけど(エニアグラムが好きな理由はまた今度)、自分の特徴を知ることのできる性格判断テストも一度ゆっくり受けて欲しいと思っています。

 

でも一つ、性格診断テストには気をつけて欲しいことがあります。それは、あまりにも簡易的な診断は当てにならないということ。適当に診断することは逆効果で、自分を知るという行為からどんどん遠のいてしまう原因になります。できるだけ、面倒で細かい診断を受けるようにしてください。間違っても血液型診断などを根拠にしないように。

 

そして、出てきた答えについてもじっくり考えてみて欲しいです。なんでもかんでもいきなり信じ込まないで、自分は本当にこんな性格なんだろうかと一度疑ってみてください。もし一人では分からなくなってしまったら、近しい人に「わたしってこんな性格?」と聞いてみるのもいいですよ。面白い答えが返ってくるかもしれません。


自分にぴったりの診断を発見したときは「ああ、この人は何でわたしのことをここまで理解しているんだろう」と不思議な気持ちになります。大切なのは、自分に正直であること。そして、心をオープンにして受け入れることです。


「性格を変えるのではなく、レベルを上げる」

 

自分を変えたい人が望んでいるのは、実は「変化」ではなく「成長」です。今の自分を脱ぎ捨てて(脱皮して)、更に上のレベルの自分になりたいと望んでもがいている状態なんですね。性格の「種類」に良し悪しはありません。元々持っている性質を変える必要なんて、初めからないんです。


あなたは、あなたの段階を上げていく努力をすればいいだけ。そのためには、自分をもう一度理解し直すこと。本当の自分を知ることは、成長するために抜かすことのできない「初めの一歩」なのです。

 

 

 

 

 

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