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元気な自分と病んでいる自分、どちらが本当の自分?

わたしはどちらかと言うと、社交的で人当たりが良いと言われます。自分でも、他人とコミュニケーションを取ることに苦手意識を感じません。でも、「いつも」社交的で人当たりが良いというわけではないんです。

 

 

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上手くいかないことが続いて、イライラが表に出てしまうこともあります。誰とも口を利きたくない、一人で家に閉じこもってじっとしていたいと思う日もあります。上手く笑えないことだってたくさんあるし、相槌さえ打てないこともあるんです。

 

わたしはそんな自分を知っているから、他人が思うほど社交的でもなければ、人当たりが良いわけでもないと思っています。みんなから見えている「わたし」と自分で感じている「わたし」には乖離がある。それは、おそらく誰もが一度くらいは感じたことのある気持ちなのではないでしょうか。あなたはそんなとき、どちらが本当の自分だと考えますか?

 

答えは簡単ですね。そう、どちらも本当の「わたし」です。わたしの中に、偽物の「わたし」などいません。でも、ありのままの自分を素直に受け止めるというのは、意外に難しいことなのです。

 

風向きが少し変わるだけで、全く違った自分が出てくることがあります。気分次第で意見が変わったり、自分で自分を騙してみたりすることもあります。それなのに「全てが本当の自分」だとは、一体どういうことなのでしょうか。

 

それは、「性格」を表面の種類だけで判断しているから分からなくなってしまうんです。今までに一度くらいは「性格診断」や「性格占い」を受けたことのある方が大半だと思うので、そのときの診断を思い出してください。


よく世間一般で見かける性格診断のタイプは、とても簡略化されています。質問数も少なく、結果もざっくりとしています。簡単で分かりやすいのは良いことなのですが、簡略化された診断には多くの問題点があるのです。その中でも特に気になる問題の一つは、性格の分類を間違えたまま気がつかないこと。そしてもう一つは、性格に対する理解が表面だけで終わってしまうことです。

 

元気なときと病んでいるときでは、全く違う自分が出てきます。それくらい性格とは本来複雑なもので、簡単に「あなたはこういう人」と診断できるものではないのです。

 

 

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「性格にはレベルがある」

 

なぜときに自分の性格が分からなくなってしまうのかというと、性格には種類だけでなくレベルがあるということを知らないからです。みなさんは、ロールプレイングゲームをしたことがありますか?性格の「レベル」とは、ゲームキャラクターの成長レベルに似ています。

 

最初はスライムを倒すのに苦労していたキャラクターでも、経験を積むことでレベルを上げ、強い敵を倒せるようになります。キャラクターには性格付けで「勇者」とか「魔法使い」とか、初めから決まった分類がされていますが、レベルが上がってもその分類に変化はありません。そのキャラクターのままで、できることが増えていきます。

 

性格レベルの成長も同じです。性格のタイプは、最後まで変わりません。元々持っている性格のまま「できること」だけが変わっていくんです。心が安定して、もっと自分を信頼できるようになれば、物事に対する受け取り方が変わります。レベルが変われば、周りが一切変わらなくても自分の感じ方が変わります。自分の感じ方が変わると、相手が受け取る印象も全く違ったものになるのです。

 


「レベルが低い状態と高い状態は全く違う」

 

わたしはエニアグラムという性格診断が好きなのですが、このエニアグラムには性格のレベルについての詳しい説明があります。丁寧に解説された本も出版されているので、興味のある方はぜひ一度診断してみてください。自分を深く知るきっかけにもなるので、おすすめです。

 

自分の性格がどのようなタイプなのかを正確に知ることが何よりも重要なのですが、そのもう一つ先に、「今自分がどのレベルにいるのか」というのがあります。このエニアグラムでは性格レベルが細かく9段階に設定されているのですが、大まかに「良い段階」と「通常」と「悪い段階」があり、それぞれがさらに3つの段階に分かれています。


大体の人は通常のレベルにいることが多く、そこから何らかの原因で落ちたり上がったりします。下に行くときは無意識的ですが、上がるには少し意識的になる必要があります。レベルが変化するとその人の印象は全く違うし、自分の感じ方も全く違います。下に行けば行くほど生きるのが苦しいし、上に行けば行くほど世界は広く大きく、美しく見えるようになるのです。

 

 

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「レベルを上げよう」

 

人には元気なときもそうじゃないときもあるのが普通です。大切なのは、「元気じゃない理由」や「気分が良い理由」を無視しないこと。気分が落ち込むときは何かきっかけがあったはずだし、元気なときは何か嬉しいことがあったはずですよね。そこをきちんと深堀りしていくようにしましょう。

 

感情というのはとても大事なファクターです。「なぜそのとき心が動いたのか」を知ることで、今まで気がつかなかった自分を発見できるようになります。あなたにとって幸せを感じること、好きなこと、嬉しいことや自然と笑顔になれることは何でしょうか。反対に辛いとき、悲しいとき、苦しいときや耐えられないときはどんなときでしょう。

 

表面的な浅い感情ではなく、もっと奥にある感情にフォーカスすることが重要です。それはどういうことかというと、例えばあなたが友人の遅刻にとても腹を立てたとしましょう。そのときに、「なぜ自分は、相手の遅刻でこんなに腹が立つのだろうか」と考えてみてください。

 

腹を立てる理由として考えられるものをいくつか挙げてみましょう。

・約束いうものは必ず守るべきものなので、人としての常識がなっていないと感じる。
・わたしだって今日は遅刻しそうになった。でも頑張って時間通りに来たのに、簡単に遅刻してくるなんて信じられない。
・今日のスケジュールは決まっている。予定通りに進まないことにイライラする。
・わたしを待たせるなんて、尊敬が足りないのではないかと思う。
・遅刻することで、他の人に迷惑がかかる。誰かに迷惑をかけることが嫌だ。

 

この辺が考えられる回答ではないかと思うのですが、いかがでしょうか。こうやって腹を立てている内容を分析してみると、実はそれぞれ大きく違った理由になりますよね。このようにして、自分の中にある「本当に大切にしていること」を発見して欲しいのです。

 

「腹が立つ」というのは、自分の弱点ポイントでもあります。感情がマイナス側に大きく振れた場合、そこは自分が他より「気にしている」場所。もし自分の性格レベルを上げようと思ったら、この「気にしている」部分に光を当てなければならないのです。

 

病んでいる自分を見つけることは、レベルを上げるチャンスになります。相手にキツく当たってしまうことや、目を背けてこの場から逃げ出したいと感じていることを、まずは素直に受け入れてください。何も、真っ向からぶつかっていく必要はありません。それはもっと後になってからで大丈夫。


大事なのは、ただそこに自分の弱点があると認めることです。それだけで、あなたの世界は違った見え方をするでしょう。

 

 

 

 

 

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