気分転換に軽い気持ちで読書してみよう
気持ちが晴れずにぐずぐずしてしまうときは、思い切って別の世界に逃げ込んでしまいましょう。もちろんゲームでも映画でも大丈夫ですが、おすすめは断然、読書です。
なぜ読書が一番おすすめなのかというと、それは「一度別の世界に逃げ込めたとしても、すぐにそこから出なければならない」からです。「戻りたくない」と思うような逃げ込み方をしても辛いだけだし、内容が「自分事」にならなければ消化不良を起こします。
その点、読書は完璧です。世の中に本はゴマンとあるので、その本が合わなければ別の本を探せばいいだけ。そして運命の物語に出会えたとき、それはもう他に代えがたい経験になるし、(そう、読書は経験。)物語の最後のページはあなたをちゃんと元の世界に押し出してくれます。だってもう次のページないからね。
気分転換が優先なら、軽い内容の笑える感じの本でもいいけれど、わたしのおすすめは、心の柔らかいところをエグってくるような濃い物語にわざと浸ること。今以上の圧力をかけて一旦落ちること。
これがけっこうおすすめです。読書が身になります。身?血肉?一応ラストに何らかの希望が見える小説を選んだ方がいいですかね。たまに、落ちたままの物語もあるから注意。
小説には人を元気にさせる言葉がたくさんあります。人間が持っている悩みや苦しみなんて数百年ではそうそう変わらなくて、いつの時代もみんな同じように必死に悩んで考えて、抜け出そうと必死になってきたわけです。
小説を書こうと思いつくような人の心には、何か消化しきれないものがあるんです。それを言語化したくて、はっきり捉えたくて、外側に出したくて、葛藤しているんです。この作者の葛藤が自分の中にある何かとぴったり重なったとき、尋常ではない震えがきます。これをぜひ感じて欲しい。
「何が心に響くのか」を外側から知ることはできません。その時代の空気とか、自身の環境や状況にも影響されるので一概には言えません。人は常に何かに影響されているしね。
でも絶対に、あなたを元気にする言葉はこの世界中のどこかにあるはずなんです。苦しみは結局のところ一人で抱えるものだけど、それって絶対に誰かと繋がっていると思うんですよね。人間はそんなに変わらない。
小説っていうのは、その回りくどい表現と長い文章でしか思いを正確に伝えることができないからわざわざ小説というかたちになっているわけで、あらすじ読んでその本を分かった気になってもしょうがないわけです。教養とか常識とかで判断したいならそれでもいいけれど、そんなの本からは何も受け取ってないからね。
時間と労力をかけて取り入れる必要があるから、逆に必要としていない人にはただの時間の無駄です。無理に読書なんてするもんじゃない。
でも、必要としている人はいるんですよね。分かるんです。そういう人の苦しみは絶対に出会いがあれば軽くなるし光が見える。だからあきらめないで自分の物語を探してほしいのです。できれば未来の自分のために。
あとちょっとだけ頑張ろう。
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