【コミュニケーションて何だろう】
皆さんは、コミュニケーションについてどれくらい興味がありますか?
全くないということはありませんよね。
この世界をたったひとりで生きていくことは誰にも出来ません。
わたしたちは、日々何らかのかたちで誰かとコミュニケーションを取りながら生きています。
話題としてもかなり一般的なので、いつもどこかで誰かが意見しているのを耳にします。
「最近の若者にはコミュニケーション能力がない」
「実は友達がコミュ障でさ」
「昨今のグローバル社会はコミュニケーション力の高い人間を必要としていると思う」
「成功するにはコミュ力が鍵になる」
このような話を、誰でも一度は聞いたことがあるでしょう。
テレビやネットで多くの人がそれぞれの立場でコミュニケーションを語り、
聞いているうちに何だか分かったような分からないような気持ちになる。
考えたようで、でもすぐに忘れる。
同じ言葉がテレビコマーシャルのように何度も繰り返され、
気が付かないうちにみんなの意見が自分の意見であったかのように思えてしまう。
「やっぱりコミュニケーション能力は大事だよね」
そうだろうと思います。
そうですよね?
でも皆さんは、一度立ち止まって考えたことがあるでしょうか。
コミュニケーションの能力とは具体的に何を指しているのだろう。
その能力は有る無しで測れるものなのだろうか。
コミュニケーション能力が高いとは、どのような状態のことを言うのだろう。
じゃあ、自分は何をコミュニケーションとして捉えているんだろう。
うーーん。
そしてこれは個人的な質問ですが、わたしはなぜコミュニケーションについてこんなに興味があるのだろうか。
その理由には心当たりがありました。
わたしは周りから、コミュニケーション能力が高いと評価され続けてきました。
でも自分ではずっと疑問に思っていました。
環境適応能力、空気感やパワーバランスを読む力はそれなりにあると思っていますが、
果たしてそれだけでコミュニケーション能力が高いといえるのでしょうか。
自己評価ではネゴシエーション力など全くと言っていいほどないし、自分の負の感情に弱く、コントロールして相手を動かすことも出来ない。
そんな私のコミュニケーション能力が高いと言えるはずがない。
ずっとそう考えてきました。
コミュニケーションとはいったい何なのか。
考えて続け調べ続けた結果、1つの明確な事実に突き当たりました。
同じ言葉でも、認識している意味が微妙に違うということです。
コミュニケーションとは、かなり広義な意味で捉えられている言葉なのです。
あの壁を赤い色に塗り替えようという相談をしているとします。
それは良い考えだと話を進める中で、お互いの思い浮かべている赤色が全く同じである可能性はとても低い。
具体的なカラーサンプルを前に話しているならともかく、想像のうちだけで会話を進めている場合、例えばわたしがピンク色に近い明るい赤を考えて話しているのに対し、相手がどす黒いべったりした赤を思い浮かべていることがあります。
そして気が付かないまま、話はどんどん進んでしまうのです。
そこに気が付いてようやく腑に落ちました。
わたしのコミュニケーション能力を評価してくれる人たちと、わたしの考えるコミュニケーションというものが、そもそも違う意味を持っていたのです。
では、わたしの考えるコミュニケーションとは何なのか。
これを突き詰めて考えてみようと思いました。
そうしてたくさんの意見を集めていくうちに、共感できる素晴らしい考え方を持つ多くの先生を知ることが出来ました。
コミュニケーションは大事です。
そこに依存はありません。
皆さんも同じように感じているはずです。
ただ、どのように大事なのか。
問題となっているのはどの部分なのか。
分かりやすく腑に落ちて、血肉になるような言葉で知りたい。
そして共有したい。
ひとりでも多くの人が簡単なコミュニケーションに悩まず自由に生きて欲しい。
そうすればもっと楽しい人生を送れるはず。
わたしはそんな思いで日々コミュニケーションを勉強しています。
みんなで一緒に考えて生きたい課題だと考えています。