それでも世界は美しいと言いたい。

好きなものに囲まれたシンプルな生き方を

エッセイ

この時代に純文学の匂いがする小説と、ディストピア漂う小説がどうしても好きな理由

「わたしたちは世界が明るい面だけで出来ていないと知っている。 納得できない事ばかりの世界で生きていかなければならないことを知っている。 だからこそ、人々は希望を夢見なければならない。」 分かりやすいのものは苦手だ。単純なことと、分かりやすいこ…

世界を切り取って提示する責任と、無責任な人たち。

「君のフィルターは濁っていませんか?」 世界を美しく切り取るのも醜く切り取るのも君次第。 他人の意見は他人の意見であって、君のフィルターを通せば全ては君の意見に変わる。 責任を取る自信はあるだろうか。 もし無いのなら、二度と触れないでほしい。 …

小説に相性を感じたら絶対に自分を信じるべき理由

「君の一生は、君が思っているよりもきっと短いよ」 小説を読むことは、他人の人生を疑似体験して自分のものにできるという通常ならあり得ない機会で、しかもその人生はつまらない現実になど縛られていない。 本との相性は、1ページ読めば確実に分かるように…

努力は無駄か必要か

「全ての努力がそのまま結果に結びつくわけじゃなくて、例えば今している努力が無駄になったとしても、棚からぼたもちみたいな幸運が突然横からやって来るものなんだよね」 そう、これはいつも思うんだけど、努力は別の方向から報われることの方が多い。 も…

会いたいのに会えない恋人たち

「君は僕に会えないからもう好きじゃないって言うの?愛ってそういうものなの?」 違うけど。 そうじゃないけど、と言ってみる。 ただね、愛している人のそばにいたいと願うのはとても自然なことのように思えるのですが。 あなただってわたしに会いたいのに…

誰かのせいにする不幸

「楽しいから笑うのではなく、笑うから楽しくなるって本当だよ?」 世界の主観は他でもない「わたし」だけ。 世界の色は自分で決めることができる。 自分で選択出来ることって、思っているよりたくさんある。 人のせいにすると楽になるなんて嘘を、なんでみ…

孤独を感じる人へ

「自分が世界でたったひとりみたいな気持ちになったときは、空を見上げるんだ」 昼でも夜でも構わない。 雨でも晴れでもかまわない。 苦しくて辛くてもそれに向き合い続けることが人生そのもので、 それが生きているということで、 それは善でも悪でもなくて…

これからも絵画を愛する人生を

「わたしにとってはボナールのデッサン一枚の方に価値がある」 敬愛する写真家、ソール・ライターが、ハーパーズ・バザーの編集者に放った言葉。 自分にとってはそこで働いた一年より価値がある。返答は軽蔑したような眼差し。 たった一枚の絵に筆舌尽くしが…