わかりあえないから始めてみよう。

人生を楽しくするためのコミュニケーションについて、みんなで語り合いましょう!

【ベースメントのコミュニケーション】

前回コミュニケーションを分かりやすく捉えるために、3つの段階分けをしました。

 

上位コミュニケーション

下位コミュニケーション

ベースメント

 

以上の3段階です。

 

 

今回はその中でも一番身近なコミュニケーション、ベースメントについてお話ししたいと思います。

 

 

ベースメントで括られるコミュニケーションについて言えば、実はここにスキルというような技術は何もありません。

平田オリザ先生が再三言われているように、これらはただのマナーとして捉えるべきコミュニケーションです。
社会人としての礼儀であり、もし出来ないのであればそれはただの経験値不足です。

ただ慣れていないだけなのです。

難しく考える必要はありません。

 

 

なのになぜこんなにも大きな問題となっているのか。

 

 

そこがまさに、単なるコミュニケーション不足と想像力の欠如です。

 

年代が違うというだけで、相手の立場を想像することが出来ない。

もしくは、想像する重要性を認識していない。

ただ手間をかけていない、面倒なだけなのです。

 

 

 よく使われる例えですが、一番分かりやすいのが一般企業の上司と部下の関係です。

同じチームで仕事をするとなるとスムーズなコミュニケーションは必須ですが、

上司は部下が何を考えているか分からない。

「あいつは挨拶もろくに出来ない。」

「飲みに誘っても来ない。普通は上司に誘われれば気を使って一度くらいは来るものだろう」

「何か意見があればいつでも発言してくれと言っているのに、向こうから手を挙げたことなど皆無だ。俯いて携帯ばかりいじっている。」

 

本当にそこら中で耳にする不満です。

 

 

さて、ここで質問です。

この場合、問題なのはどちらでしょうか。

 

 

答えは、もちろん両方です。

比率で言えば、より気が付いて行動を起こすべきは上司です。

 

 

しかしこのパターンで問題とされるのはいつも同じですね。

現代の若者のコミュニケーション能力です。

 

 

ほんとうに現代の若者はコミュニケーションが苦手なのでしょうか。

 

そうかもしれません。

でもそれは、他者とコミュニケーションを取らなけれならない場面が、昔に比べて極端に少なくなったからなのです。

理由については、日々マスメディアが取り上げている通りです。

核家族化、少子化、過保護、などなど、子供が優しく守ってくれない他人と触れ合う機会はほとんどなくなりました。

簡単に言うと、表立って大人とやり合うことがなくなったということです。

 

 

昔はその辺の草むらに行けば普通のスライムがうじゃうじゃいたわけです。

大した力がなくても倒せるようなスライムがいっぱいいた。

ちょっと奥に行けばキメラみたいなのもいて、たまに遠出してやられて帰って来たりもした。

毎日遊ぶようにじゃんじゃん倒して、いつの間にかそれなりに経験値が上がっていく。

 

 

上司は自分たちがそんな風にレベル上げをしてきたものだから、それが当たり前だと思っている。

そうするべきだとも思っている。

何故なら昔は良かったから。

出来ないのはきちんと努力してスライムを倒さなかったから。

 

 

でもそれは根本をはき違えている。

 

今は、草原自体がなくなってしまったのです。

倒したくても、スライムが生きている草原はどこにもない。

あっても、危ないからと言って鉄格子が嵌まって鍵がなければ中に入れない。

経験を積みたくても、その範囲を極端に狭められている。

奥深くまで行けるのは、ネットの世界だけです。

 

 

そして忘れてならないのは、その草原を潰してしまったのは誰かということです。

そう。

何を隠そう、上司たち大人世代ですね。

 

 

 

だから、部下たちは経験すれば良いだけなのです。

 

経験値を増やせばいいだけ。

 

20歳を超えたら社交はマナーです。

コミュニケーションはただの礼儀です。

親以外の大人と話す機会のなかった子供は、親以外の大人と話す機会をこれからたくさんつくればいい。

最初はうまく出来なくても、100回200回やれば誰でも慣れます。

 

これは技術でも何でもありません。

特殊なことなど何ひとつありません。

 

 

気が付けばいいだけ。

 

 

まわりの協力と、本人のちょっとした意識改革があれば変わります。

 

それだけで、眼に映る世界は驚くほど変化します。

 

 

さあ、チャレンジを。

 

 

次は上司たちのお話ですね。